1文からはじめる建築本入門

都市の個人化・地方の過疎化って、そもそもどういった理由・経緯で起こったのか?

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上の数字は、何の数字でしょう?3秒くらい考えてみてください。

わかること

過疎化のきっかけとなった原因がわかります。



答えはそれぞれ「全国の過疎集落の数」「いずれ消滅する(と言われている)集落の数」です。

え、そんなにあるの?って感じですよね。

また、全体のうち454件は「10年以内に消滅する集落」といわれ、既に96件は消滅してしまっています。
(いずれの数字も2011年の数字。『里山里海』p25より)二次引用ですいません。許してつかあさい、、)


地域の過疎化



程度の差はあれ、どの地域でも言われていることで、Iターン者・Uターン者を増やそうなど、様々な取り組みが行われてますよね。

ただ、地域毎の詳細な調査を進める前に、そもそも何でそういう問題が全国的に起こってきたのか?

というおおもとの部分を知っておくと、地域毎の詳細な調査をするときの助けになったりするんじゃないかな?

と思ったんで、今回は

そもそも何で「地域の過疎化」が全国的に起こってきたのか?

についてざっくり簡単に解説していこうかなと思います

この辺のテーマは卒業設計・卒制でも取り上げる人いると思うんで、その人たちにとってもちょっとでも調査を進めるヒントになればいいな、と思います。

里山→都市部への動き

過疎化の主な原因とは何なのか?

結論から言ってしまうと、みなさんご存じの通り

「里山→都市部への人の動き」です。

では、なぜ、「里山→都市部への人の動き」は起こったのか?


【原因】輸入品安すぎぃ!結局のところ、仕事無くなった

なぜか?結論から言ってしまうと、

結局のところ里山の仕事では生きていくことが難しくなったから。

って言うシンプルな理由です。


海外からの安いものを輸入できるようになって、里山で生産していたものの価値が低下してしまって、

「やばい、このままじゃ生きていけない」

「仕事を探して都市部へいこうぜ」という流れです。



例えば、昔は「炭(燃料)」を焼いてそれを都市部に売りに出していて、それが収入の一部になっていたんですが、化石燃料が入ってきたりと海外からの輸入が起こるようになってからは炭の価値も下がってしまいましたと。

売れ残っているものを追加で作っても仕方ないんで、徐々に炭を作るための場所(薪炭林)は放棄されていきました。


ほかにも例を挙げると、例えば、米・用材(木)などもですね。

話を簡単にまとめると、

昭和30年あたりから、安い食品・化石燃料・安い用材などなどが入るようになり、安く手に入るようになった結果、今まで里山・中山間で育てていたものの価値が下がって売れなくなってしまって、生活が成り立たなくなっちゃった。

で、結局のところじゃあ里山じゃあ暮らしていくことができない、どうしようとなった時に、経済成長の真っただ中だった当時は都市部にはあったんで、都市部に仕事探しに行こう、となった。

結果としては、経済成長っていう観点では1968年には世界第二のGNPを産むって言うことになったんですけど、方で里山の暮らしって言うものは人がいなくなってしまったと。


【影響】「過疎化」 都市部での影響「個人化」

で、里山から人がいなくなるとどういうことになるか?って言うと、シンプルに土地が荒廃していきます。

つまり、人が流れていってしまうことによって、もともと使われていた場所を使う人がいなくなる、そして使われなくなる。そうすると当然、今まで人が手を入れてきて保ってきたところに人の手が加わらなくなるんで、荒れていってしまうと。

例えば農地として使っている人たちが10人いたとしてその1人が1つずつの田んぼを持っていたとします。

そこから8人都市部に行ってしまったら、単純計算8つの田んぼが余ってしまいますよね。

そんな感じで、結局のところ薪を作る薪炭林にしても、米とか野菜を作る農地にしても使っていた人たちがいなくなってしまったので、放棄され、放棄農地・放棄林が増えちゃってると。


「個人化」

で、対して都市部にいった人たちに目を向けると

多世代居住の形から、核家族の形になり、そんな個の集まりである地域において、個が個を育てる形になります。

結果として、孤独死が増えたり、虐待が増えていると。

正直この「居住形態の変化」「個が個を育てる」ようになったっていうことと孤独死・虐待の間にどこまで因果関係があるかはわからんのですが、そういうことが言われています。


まとめ

「過疎化」は全国各地で大きな問題となってます。

今回は、そのおおもとにあった里山→都市部への人口流出の理由と、そこから出る問題について簡単に説明しました。

簡単にまとめると、

①食料・燃料・用材と里山の中で循環し、都市部への価値にもなっていたものが、海外からの安い材・食料の輸入によって、価値が失われてしまい、結果生きていくために仕事を求めて都市部へ流れた。

②その結果として、里山では土地が使われなくなり、荒廃していき、都市部では世代間のつながりの薄い「個人化」につながっている。

という感じになります。

何か役に立つことがあればなによりです!

ではまた今度。

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